7、新霞橋~新河岸川合流
新河岸川合流まで、約2.5kmになりました。
不老川は昔から、水の流れが少ないにもかかわらず、大雨が降ると氾濫しやすい川でした。 近年では川沿いまで住宅が建ち並ぶようになり、洪水よる被害が深刻化しています。 そのため、治水対策が大きな課題とされ、1996年(平成8年)度より総合治水事業の計画が始まりました。
そんな中、1998年(平成10年)8月28日の台風4号による集中豪雨で新河岸川合流点付近が氾濫し、多数の住宅が浸水する大洪水が起こりました。そのため、同年11月に「激甚災害対策特別緊急事業」の指定をうけ、2004年(平成16年)度にかけて今福川合流地点まで集中的に治水工事が行われました。
その後、2005年(平成17)年度からは「床上浸水対策特別緊急事業」として、5ヵ年計画で
①延長約4.4Kmの河道改修 ②西武新宿線橋梁架け替え ③国道463号橋梁架け替え ④草刈橋~権現橋間(一部未施工) の河川改修工事が行われました。
砂久保橋上流の大エノキ
橋の架け替え(2008年3月)で、樹下に立つ石橋供養塔と共に撤去される予定でしたが、話し合いの結果残すことができました。
石橋供養塔
天明8年(1788年)
保全されたエノキが、フェンス工事
により枝2本のうち1本が伐採された
砂久保橋から258号橋を過ぎると、左岸側に今福川が合流します。普段はほとんど水がありませんが、まとまった雨が降ると、水が流れ不老川に落ち込みます。
右岸側の緩やかなカーブ沿いにあった林は、河川改修が完了すると間もなく伐採され、住宅地になりました。壊すのは容易いが、保全することの難しさを感じています。
今福川合流 2001年12月
今福川合流点から下流 今昔
257号橋から上流 今昔
久保川合流 左が浄化施設
改修された魚道
田園地帯を過ぎ、いよいよ川越の市街地に入りました。洪水から守るため、川は深く広く掘り下げられました。浅山橋、御代橋、不老橋、東武東上線橋梁へと 真っすぐに流れていきます。
浅山橋下流
2001年 改修前
2004年改修直後
2019年 植物が生えました
不老橋(としとらずはし)
2003年5月 工事中
としとらずはし 平成十五年七月竣工
2019年 不老橋下流「カワセミ」がダイブ
東武東上線橋梁を過ぎると、川幅が広く、護岸は緩傾斜でフェンスもなく、広々としています。水辺にも近づけ、親子で川遊びには格好の場所です。
堤防に、木蔭をつくる木々があるといいな・・・
新一本橋上流
新一本橋下流
階段状の護岸
とうちゃーく‼ お疲れ様でした
新河岸川に合流しました。流域案内の源流出発からご覧いただきありがとうございました。
写真左側が不老川 正面は川越市街地